2025年は上村松園生誕150年　ファン注目の美術展3選

美人画で名声を博し、女性初の文化勲章を受章した日本画家の上村松園。2025年は生誕150年の節目を迎えます。

今回の記事では2025年に開催される松園関係の美術展3つを紹介します。

上村松園とは

上村松園(1875年‐1949年　本名：上村津禰）は明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。女性目線から描かれた美人画は、京の伝統文化に育まれた格調高さと清澄な印象が特徴。女性初の文化勲章を受章したことでも知られています。

うなじや眉の一本一本まで洗練された美しさのある美人画。死後75年が経過してもファンが絶えない巨匠です。

大阪中之島美術館では、松園の生誕150年を記念し、大規模な回顧展が予定されています。期間は、2025年3月29日（土）から 2025年6月1日（日）までです。

本展は、女性を取り巻く人生・季節・古典・生活を描いた松園の珠玉の名作を展示します。松園の画業を振り返るとともに、女性として初めて文化勲章を受章し、近代美術史に揺るがない足跡を残した松園芸術の真価を振り返る機会となります。

日本美術を専門に収蔵・展示する福田美術館では「上村松園を愛でる美人画を楽しむ（仮）」展を開催予定です。会期は2025年10月11日（土) から2026年1月18日（日）までです。

2025年が上村松園の生誕150周年にあたることを記念して、福田美術館が誇る上村松園の優品鑑賞できる展覧会。松園の作品だけでなく、同時代の画家たちの美人画も鑑賞できることが特徴です。松園が特にこだわった眉やうなじなど、日本画の中で女性を輝かせるための工夫にも注目です。

松伯美術館は上村松園・松篁・淳之3代にわたる作品を展示する美術館です。松園の孫である上村淳之さんが館長を務められたことでも有名なこの美術館では、3代の画業を紹介する企画展や、日本画の普及を目的とした特別展・公募展などが開かれています。

2025年最初の特別展は「上村三代の恩師たち」会期は2025年2月15日（土）から 4月13日（日）予定です。

2025年はまさに、松園ファンにとっての当たり年。美人画鑑賞の参考になれば幸いです。